高校生のときからのお付き合い。地元を離れてお互い千葉に住んでいました。休息もあったけど、順調に交際を続けていましたね。あるとき彼から北海道に戻って就職したいと報告が。再就職も決まって、そろそろプロポーズされるかなっという予感はあったんですが、その日は突然やってきました。
「北海道にいつかは帰りたいね」って、ふたりでよく話はしていたんです。だから転職話もあまり驚きはしなかった。就職も決まり、そろそろかな……内心はそう思っていましたが、突然のプロポーズだったので、婚約指輪も用意されてない状態。まずは婚約指輪をふたりで見に行きました。
キレイな海でドレスの写真を撮りたいというイメージがあったんですね。残念ながら北海道には海のそばのチャペルってあんまり聞かない。青い海、青い空と言ったら、やっぱり沖縄。北海道と違って暖かいですしね。両親は、まさか沖縄でやるなんて思ってなかったようで、最初はびっくりしていましたよ。
沖縄の中でもいくつか海がきれいな会場を紹介していただきましたが、『アクアグレイス・チャペル』が私のピカイチ。海だけでまわりに岩とか邪魔なものが一切ないんですよ。チャペルのカタチもカワイイし、リニューアルしたばかりできれいそう。とにかく海の感じが良さそうだったのが、ここにしたいちばんの理由かな。
ドレスはやっぱりプリンセスでしょって思い込んでいたんですが、プランナーの方にエンパイアラインの方がリゾートっぽくて素敵にお写真が撮れますよっておすすめされて。それは実際、大成功でしたね。それから、髪飾りは花冠って決めてました。当日、イメージ通りのものがあがって来ていたので大満足!
何と私の父方、母方の祖母ふたりが、めったに行けないからってわざわざ北海道から沖縄まで来てくれたんです。しかもおじちゃん、おばちゃん、いとこたちも、声をかけたみんながほぼ参加。結局15人が列席してくれましたが、こんなに大勢の前で挙式できるなんて思ってもみなかった。ありがたいですよね。
今回のいちばんの心配事は天気。挙式当日の予報は、何日も前からずっと雨でした。海での撮影を楽しみにしていたから、常に天気のことで頭がいっぱい。前の日もやっぱり大雨だったのに、突然、青空に変わって……。青い海、青い空。想い描いていた景色がそこに!もう泣いちゃうくらい感動しましたね。
挙式後は、チャペルの敷地内の会場でパーティ。2時間くらい食事をしながら、みんなでいろんな話をしましたね。家族と親戚のみの列席だったので、気も遣わないし、ひとりひとりからお祝いの言葉をもらったり。普段あまり真面目な話をしない両親にも、感謝の気持ちをちゃんと伝えましたよ。
リゾ婚中に、私の家族と親戚とご飯を食べに行く機会があったんですが、そこで彼が私のいとこたちとも仲良くなって。だからなのか、お正月などの集まりのときも、いとこが彼のことを気にしてくれたりするんですよ。それから家族が集まると、必ずまたどこか行きたいって話に。「今度はハワイだねっ」だって。
リゾ婚3日目はそれぞれの家族がレンタカーを借りて、ゆっくり沖縄観光を楽しんだみたい。親戚も「沖縄楽しかったね」って言ってくれました。父はどうなのかなって思っていたら、何と携帯の待ち受け画面がシーサーでした。口では言わないけど、お父さんもきっとリゾ婚楽しんでくれたよね。
両親たちはひと足お先に、4日目に北海道へと戻りました。空港で両親を見送った後、私たちはそのまま宮古島へ。きれいなビーチでいっぱい泳ぎましたよ。今まで私はダイビングなどマリンスポーツをしたことがなかったんですが、今回シュノーケリングに初挑戦。海を満喫しました。
彼とのお付き合いは長かったものの、ご両親とは交流がなかったので、この旅行のおかげで話しやすくなったかな。お互い気持ち的にも変化があったんじゃないかって思っています。そういえば私の妹が、写真をいっぱい撮ってオリジナルアルバムをつくってくれたんです。家族のやさしさが嬉しかったな。
以前、勤めていた東京の職場の同僚も来てくれることになっていたので、札幌駅に近い場所を選びました。結婚式で着たウェディングドレスはもちろん、カラードレスにお色直しも。ちなみに北海道は二次会にウェディングドレスを着る習慣がないんですよ。せっかくなので、私はドレスを着ましたけどね。
仲の良い同僚と、友人だけを呼んだ会だったので、楽しくワイワイできましたね。沖縄での挙式の映像を流したり、自由な時間を多めにつくって友人といっぱい話すこともできました。とてもカジュアルな会でしたが、リゾ婚を含め、結婚式を2回できたような気がして、すごく得した気分になりましたよ。
印象としては、親や親戚との距離がすごく近くて、ひとりひとりにお祝いしてもらっているのを強く感じましたね。また旅行中は、両家の親が一緒に行動することはほとんどなかったんですが、合間で仲良くなっていたみたい。それ以来、お菓子を持って行ったりと両家の交流も順調です。一方、地元でのお披露目は同僚と友人だけ。私たちのリゾ婚ハートは親族と友人の会を分けることで、お互い気を遣わずにゆっくり楽しめて、それぞれとの絆が深まったと思っています。