中学の同級生だった彼女。僕も彼女も地元を離れて就職しましたが、年賀状メールなど1年に1回くらいのペースで連絡を取り合っていました。そして、友人の結婚式で東京に来た彼女と久しぶりに再会。“結婚するなら彼女”とひらめいてしまった僕は、結婚を前提に交際を申し込みました。
彼女にプロポーズをした後、挙式はどこがいいかを真っ先に考えました。親族や親しい友人にも参列してもらいたくて沖縄からセレクト。沖縄には素敵な挙式会場がたくさんありますが、ホテルだと観光客と紛れてしまう場合があるのかなと思い、プライベート感を重視して『アクアグレイス・チャペル』を選びました。
自分たちの中でやりたい結婚式が固まっていたので、挙式会場などすべて決めてから、抜かりのないところで親に結婚の報告をしたんです。そのため両親たちからは何の反論もなかったですね(笑)。親族会の会食は、披露宴の下見がてら、『エリスリーナ西原ヒルズガーデン』で行いました。
僕は東京、彼女は大阪と、挙式準備をすすめている間は遠距離だったんです。彼女のドレスはお母さんに見立ててもらい、僕は東京でタキシードを試着しました。"引き出物どうしよう"なんて彼女が迷っているときは、僕の意見もきちんと伝えて。オリジナルの引き出物の出来にはとても満足しています。
親にサインしてもらった婚姻届けを挙式当日の朝、役所に提出。親に挨拶をするために、挙式の前には話す時間ももうけました。堅苦しい感じにもしたくなかったので、親を含めゲストの方もかりゆしウェアで列席。形式にとらわれないリゾ婚は、自分たちも含め、親もゲストも自然体でいられると思います。
結婚式というとどうしても披露宴の印象が強い気がしますが、僕はセレモニーとしての挙式をもっと想い出深いものにしたかったんです。入場扉が開き、ゲストの顔が見え、その祭壇の先に美しい海……。両親や親族も、海外のような式が沖縄でも挙げられるんだねと最高のロケーションに感動してくれましたよ。
沖縄の美しい海をバックに記念撮影。この挙式会場は隠れ家的なんで、自分たち以外はあまり行き交うことがないんです。そのプライベートな空間のおかげで、自然体ないい表情の写真が撮れたと思っています。人が用意できない景色が非日常感を盛り上げて、特別なリゾ婚にしてくれました。
挙式が終わった後は、列席者全員での記念撮影。沖縄でのリゾ婚なので、大勢に出席してもらえたのも嬉しかったですね。夜は会場を移動して披露宴を。挙式会場から披露宴会場までは車で約1時間かかるのですが、友人たちはバスを貸切ったりして 「遠足みたいで楽しかった」と言ってくれましたよ。
挙式はリゾ婚だったので、披露宴だけのご招待者も多数でした。披露宴だけご参加の方にもリゾ婚の雰囲気を味わってほしくて、招待状でかりゆしウェアなどリゾートフォーマルでのご参列をお願いすることに。ただ、両親にはモーニングや留袖に着替えてもらい、結果的に両親にもお色直しを楽しんでもらいましたよ。
披露宴では、午前中のリゾ婚風景のDVD上演ももちろん行いました。僕らは先撮りを含め、挙式&披露宴で約2000枚の写真を撮影。その宝物を、ただの記録にしたくなかったので、好きなシーンばかりを集めた5分間のムービーも作成しました。今、それを見るのが毎日の習慣になってますよ。
ゲストと僕たちとの距離が近くなるように、司会は彼女の親戚にお願いしました。披露宴と二次会の間の1.5次会みたいな感じにしたくて、主賓をおかず、テーブルスピーチにしたら、笑いが絶えませんでしたね。僕たちもなるべく歩きまわるように。150人が一体になるあの感じはすごく良かったですね。
披露宴の引き出物は沖縄の琉球グラス。ゲストひとりひとりの名前をいれ、カスタマイズしました。また、お土産の紙袋も自分たちでデザインしたオリジナルのエコバッグを用意。よーく見ると僕たちの名前が小さくプリントされているんですよ(笑)。ペーパーアイテムも業者に頼まず、友人の手作り。自信作です。
リゾ婚は当日初めて訪れるという不安もありますが、その分感動も大きいようです。彼女がとても喜んでいたのが印象的でした。挙式の翌日は、出席できなかった方へのお土産選びのために、糸満の琉球グラスや壷屋焼きの工房へ。昨日のことを振り返りながらゆっくり観光を楽しみました。
一日でリゾ婚と披露宴を行ったので、旅先で親同士が仲良くなるということはなかったんですが、リゾ婚と披露宴を通して急ピッチで両家の距離が縮まった気がしました。当日はお互いの両親に早めに集合してもらったり、挙式中は僕たちとの距離も近かったので、少ないけど濃密な時間が過ごせたと思っています。
リゾ婚のいいところは自由度が高いこと。かりゆしウェアでの列席は、親も親族もすごく喜んでくれましたよ。家族とゆっくり話せる時間も持てましたし、両家の距離もぐっと近く。そうそう、遠方から列席の友人からは、リゾ婚が旅行のきっかけになったと好評でしたね。夜の披露宴では、挙式で呼べなかった古い友人や親戚を招いて大勢で楽しみました。ふたりと家族のために徹底的にこだわったからか、どこにもない僕たちだけのリゾ婚ハートが出来上がったと思います。